WORLDWIDE ROCK

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日本のブルース

日本のブルースと聞いて、あなたはどんなアーティストを思い浮かべますか?

 

クール・ファイブ

森進一

青江三奈

淡谷のり子

 

上記のアーティストが歌っているのは

ムード歌謡です。

 

ムード歌謡とは、初期にはラテン音楽の影響下にある音楽に日本語の歌詞を載せた日本独自のジャンルです。

 

では代表的な日本のブルースを挙げていきましょう。

 

ザ・ゴールデン・カップス

パワーハウス

憂歌団

サウス・トゥ・サウス

 

前述と同数挙げると、こんな感じでしょうか。

 

カップスはGS、パワーハウスはニューロック時代のバンドで、共に轟音ブルース・ロックを奏でていました。LIVE盤も出ていますので、チェックしてみてください。

 

憂歌団サウス・トゥ・サウスは共に70年代中盤の関西出身バンドでブルース・ロックというよりはロックンロール以前のブルースリズム・アンド・ブルースを演奏していました。

 

では、何故日本ではブルース=ムード歌謡と思われやすいのか。その理由はムード歌謡の多くにブルースというタイトルが付けられていたから・・というのも一理あります。

 

しかし、当時(70年代前半)のブルースと付けられた音楽を見てみると、フォーク系のアーティストにも多いんですよね。

 

三谷ブルース 岡林信康

夜汽車のブルース 遠藤賢司

やせっぽちのブルース 吉田拓郎

ヨコスカ・ブルース 南正人

 

上記の通り、ムード歌謡に限らずブルースという語は使われていたのですが、それをブルースと紹介する事が少なかった(ムード歌謡、フォーク、ニューロックとして紹介されていた)のが理由です。決してムード歌謡だけのせいではありません。

 

ちなみに憂歌団サウス・トゥ・サウスは当時からブルースと紹介されていました。しかし、人気が関西圏止まりであったため、ブルースバンドとして、全国圏に知られるには時間を有しました。

 

そんな中、ブルースバンドとして、全国的にブレイクしたのが、元パワーハウスの柳ジョージ率いるレイニーウッドです・・が、後進が生まれませんでした・・。

 

同時期にデビューしたサザンオールスターズ 桑田佳祐のお笑い芸人発言もあり、色物と見られている内に、ブルースを演奏する事が少なくなりました。

 

80年代に入ると、パンク、ニューウェーブの時代になり、日本ではBOOWY由来のビートロック全盛となり、ブルースは過去の物とされてしまいました。

 

しかし、80年代後半に憂歌団が全国区に。キラキラしたロックが飽きられてきていた90年代前半にブルースを演奏する若手バンドも復活してきました。

 

メディアが彼らをブルースバンドとして紹介していれば、正しいブルース像が根付いていたのかもしれませんね。

 

今日は憂歌団のコミックブルースをお送りします。

 

「おそうじオバちゃん」

おそうじオバチャン

おそうじオバチャン

 

憂歌団

憂歌団