WORLDWIDE ROCK

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今日も寒い

昨日、福岡の学校の体育祭中に、低体温症で数人が搬送されたというニュースを聞きました。

 

ほんの数日前までは暑い暑いと言っていたのに、今日は寒い寒いと言っています。

 

最近の地球はどうにかしてます。

 

ところで最近、春と秋が短くなってる又はそう感じる人が多いそうです。私は毎年、春夏秋冬を感じているのですが・・。

 

「春夏秋冬」というタイトルの曲は色々ありますよね。

 

泉谷しげるは勿論、Steady & Co.も懐かしいですね。Hillcrymeはヒットしました。

 

でも、この人達の「春夏秋冬」は知らない人もいると思います。

 

レミオロメンの「春夏秋冬」です。

2005年にリリースされた「ether」からの曲でシングルカットはされていませんし、「3月9日」が収録されているアルバムです。

 

春夏秋冬

春夏秋冬

 

ether[エーテル]

ether[エーテル]

 

 

 

ジャズとロック

ジャズ・・・

世界初のダンスミュージックと言われるラグタイムから発展した音楽です。

 

アメリカでは1920年代をJAZZ AGEと呼ぶ程、ロック以前に世界中で聴かれていました。

日本ではジャヅと紹介され、1920年代後半から戦中の時期を除き人気のジャンルでした。

 

しかし、現代でジャズに興味があると言うと、少しマニアックな印象があり、ポピュラーなものとは相反するイメージがあります。

 

実はロックが表舞台に登場する以前は、ジャズがポピュラー音楽の最たるもので、現代で思われるような知的なイメージはありませんでした。むしろ、野蛮で暴力的。ロックに近いポジションにいたんですね。

 

実際、戦前に音楽学校の先生にジャヅを聴いているのをバレたときは叱責されたとの証言もあります。

 

ジャズの発展はロックとは違い、おおよそ10年間隔で新しいスタイルが生まれているようです。

 

このスタイルというのが肝で、ジャズの発展はスタイルの変化に終始しています。

 

1920年ジャズ

1930年代 スウィング・ジャズ

1940年代 ビバップ

1950年代 ハード・バップ

1960年代 フリー・ジャズ

1970年代 フュージョン

1980年代 コンテンポラリー

1990年代 スムース・ジャズ

 

こんな感じです。実際はアフロキューバンだとか、ボサノヴァだとか、あるんですけど、大きな枠として捉えてください。

 

ロックとジャズが接近したのが1960年代後半から1970年代です。

 

ゲイリー・バートン・カルテットのDuster('67)

マイルス・ディヴィスのBitches Brew('70)

ハービー・ハンコックのFat Albert Rotunda('69)

 

上記の作品はジャズとロックの最初期のクロスオーヴァーだと言われています。ジャズ側からロックにアプローチした作品群ですね。

 

また、当時はサイケデリックプログレに移行する時期とも重なり、ロック側からジャズを取り入れる事もありました。

 

その流れから出てきたバンド群が非常に複雑な構成な音楽を創り出し、それに反発する形でパンクが生まれます。

 

歴史はピースの如く、何かが抜けたら形にならないんです。パンクの件もそうですが、ロックンロール自体もジャズが前時代に存在したお陰で新しい音楽、また激しく暴力的(ジャズより)な音楽として世界に衝撃を与え、一時代を築き上げました。

 

今日はジャズの古典でロックンロールにも影響を与えている曲を紹介します。

 

In The Mood - glenn miller

 

In the Mood

In the Mood

 

 

 

ブルースとは

前回、日本のブルースバンドとして憂歌団を挙げましたが、そもそものブルースについて説明してませんでしたね。

 

今日はブルースについて説明します。

 

ブルースの起源については、おおよその事しか分かっていませんが、19世紀又はそれ以前に黒人奴隷が歌っていたワーク・ソングが起源だと言われています。

 

BLUESのBLUEとは、悲しみを表す気持ちの色の事で、Feel So Blueと言えば分かりやすいでしょうか。当時の黒人の地位は現在では考えられない程低く、悲しみを帯びていました。

 

白人がブルースを知るのは20世紀に入り、カントリーミュージシャンがブルースを取り上げるのを待たなければなりません。

 

例を挙げると1930年のBlue Yodel No.9がその走りでしょうか。ジミー・ロジャースとルイ・アームストロングが共演したこの作品は、当時大ヒットし、白人と黒人の共演という可能性を見出しました。カントリー・ブルースを得意としたジミー・ロジャースはロックンロール以前の偉人として語り継がれている人物です。

 

その後、ハンク・ウィリアムスMove It On Overをリリース。当時流行していたヒルビリー・ブギにカントリー・ブルースの色を足して、ロカビリーの原型となります。

 

ブルースの音楽的な特徴として、ブルース・コードと言うものがあり、12小節からからなる事から、12バー・ブルースと呼ばれる事もあります。

 

基本のコードとして、Ⅰ→Ⅳ→Ⅰ→Ⅰがあり、これにアレンジを加える事によって、アーティストに個性が出てくるんです。

 

ブルースは40年代にリズム・アンド・ブルースに発展して、50年代にはロックンロールが生まれます。黒人奴隷の悲しみは50年の時を経て報われる訳ですね。

 

今日は2曲紹介します。

Blue Yodel No.9 - Jimmy Rodgers and louis Armstrong

Blue Yodel No. 9

Blue Yodel No. 9

  • ジミー・ロジャース
  • カントリー
  • ¥150

 

Blue Yodels

Blue Yodels

 

Move It On Over - Hank Williams

 

Move It On Over

Move It On Over

 

 





 



 

日本のブルース

日本のブルースと聞いて、あなたはどんなアーティストを思い浮かべますか?

 

クール・ファイブ

森進一

青江三奈

淡谷のり子

 

上記のアーティストが歌っているのは

ムード歌謡です。

 

ムード歌謡とは、初期にはラテン音楽の影響下にある音楽に日本語の歌詞を載せた日本独自のジャンルです。

 

では代表的な日本のブルースを挙げていきましょう。

 

ザ・ゴールデン・カップス

パワーハウス

憂歌団

サウス・トゥ・サウス

 

前述と同数挙げると、こんな感じでしょうか。

 

カップスはGS、パワーハウスはニューロック時代のバンドで、共に轟音ブルース・ロックを奏でていました。LIVE盤も出ていますので、チェックしてみてください。

 

憂歌団サウス・トゥ・サウスは共に70年代中盤の関西出身バンドでブルース・ロックというよりはロックンロール以前のブルースリズム・アンド・ブルースを演奏していました。

 

では、何故日本ではブルース=ムード歌謡と思われやすいのか。その理由はムード歌謡の多くにブルースというタイトルが付けられていたから・・というのも一理あります。

 

しかし、当時(70年代前半)のブルースと付けられた音楽を見てみると、フォーク系のアーティストにも多いんですよね。

 

三谷ブルース 岡林信康

夜汽車のブルース 遠藤賢司

やせっぽちのブルース 吉田拓郎

ヨコスカ・ブルース 南正人

 

上記の通り、ムード歌謡に限らずブルースという語は使われていたのですが、それをブルースと紹介する事が少なかった(ムード歌謡、フォーク、ニューロックとして紹介されていた)のが理由です。決してムード歌謡だけのせいではありません。

 

ちなみに憂歌団サウス・トゥ・サウスは当時からブルースと紹介されていました。しかし、人気が関西圏止まりであったため、ブルースバンドとして、全国圏に知られるには時間を有しました。

 

そんな中、ブルースバンドとして、全国的にブレイクしたのが、元パワーハウスの柳ジョージ率いるレイニーウッドです・・が、後進が生まれませんでした・・。

 

同時期にデビューしたサザンオールスターズ 桑田佳祐のお笑い芸人発言もあり、色物と見られている内に、ブルースを演奏する事が少なくなりました。

 

80年代に入ると、パンク、ニューウェーブの時代になり、日本ではBOOWY由来のビートロック全盛となり、ブルースは過去の物とされてしまいました。

 

しかし、80年代後半に憂歌団が全国区に。キラキラしたロックが飽きられてきていた90年代前半にブルースを演奏する若手バンドも復活してきました。

 

メディアが彼らをブルースバンドとして紹介していれば、正しいブルース像が根付いていたのかもしれませんね。

 

今日は憂歌団のコミックブルースをお送りします。

 

「おそうじオバちゃん」

おそうじオバチャン

おそうじオバチャン

 

憂歌団

憂歌団

 

 



雷やべー

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こちらは福岡なんですけど、昨日から雷がすごいです。夕立とかじゃなく、昼からゴロゴロピカピカ鳴ってます汗

 

例年この調子だと、イヤホンは手放せませんね。仕事に集中するためにイヤホンをしてます。

 

去年もこんなに世紀末な感じでしたっけ?関東はもっと凄いんでしょうけど。

 

雨の日、それも雷鳴+音楽と言えば、皆さんは何を思い浮かべますか?ロック青年の私が思い浮かべるのは、グランド・ファンク・レイルロードのハートブレイカーですかね。伝説のライブがありまして、1971年の後楽園で行われたライブです。Grand Funk Railroad Live in Japan- Heartbreaker - YouTube雷鳴が鳴り響く中、轟音ブルース=ハード・ロックをかき鳴らす彼らに痺れます。

 

それでは今日のおススメです。

 

Grand Funk Railroad「Heart Breaker」

 

 

ライヴ・アルバム

ライヴ・アルバム

 

 

 

ロックは混血児

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多くの生物がそうであるように、ロックにも父と母がいます。

 

ん?と思われる方もいると思いますが、結論から先にお伝えします。

ロックは黒人ブルースの母白人カントリーの父混血児なのです。

 

(そもそもロックってなに? - WORLDWIDE ROCK)

の表を見てもらうとわかりやすいのです。色分けされていますよね?この中でで表現されているのが混血児なんですが、ロック以前にも存在しています。

 

でも、ロックに比べて子孫が少ないんです。

スウィング、ビバップ、ハード・バップ、ジャズ・ロック、フュージョン、ジャズ・ラップ・・途中でロックと混血しています。

 

新しいスタイルは生まれているのでしょうが、いかんせん、情報がマイナーで耳に入ってこないのです。ロックの方は相手を選ばず。とにかく子孫を残しまくっています笑

 

今回のポイントです。

【子孫を産まずして大長老にはなれぬ】

長老になる為には元気に生き続けなければなりません。息子、孫、ひ孫が元気なロック。次の世代に新たな子供を産んでくれるのでしょうか。

 

それだけが心配な今日この頃です。

〜Rock and roll will never die〜

 

「Hey Hey, My My (Into the Black)」

Neil Young and Crazy Horseより

 

 

Rust Never Sleeps

Rust Never Sleeps

 

 

 

作詞は難しい

作詞という作業は不思議なものです。

スラスラ書ける時もあれば、途中で飽きてしまう事もあります。

 

作曲はある程度のパターンがあるのですが、テンポや音色を変えることによって、全くの別物に聴かせているので、気付かないだけなんです。

 

でも、作詞にパターンを当てはめてしまうと、面白くないんです。やってる事が同じだから。演奏ってパターンは同じでも、やってる事はその日その日によって違うように聴こえます。

 

そういう意味で作詞は作曲より難しいんです。だからと言って作曲は作詞よりも劣っていると言いたい訳ではありません。作詞と作曲の相乗効果が新たな名曲を創造するのです。

 

実は最近思うことがありまして、両方が優れている音楽に巡り会う事が少なくなったな〜と。日本のバンドに関しては、演奏、曲の構成は過去に比べて驚く程の成長を感じるのですが、肝心の詞が単語の羅列だったり、素直に入ってこない映画だったりして、ド邦ロックが少ない気がしてます。

 

そんな私の今日のオススメ

「茜色の夕日」フジファブリック

 

茜色の夕日

茜色の夕日